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■品種の特徴

日本では殆どが生食用として栽培されています。

ぶどうの果皮にはポリフェノールの一種、アントシアニン色素が多く含まれています。

ポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素を除去する作用があると言われています。

開花時期

収穫時期

植栽適地及び日照条件

仕立て方

5月~6月頃

秋頃

寒さには強い(マイナス30℃まで耐える)

エスパリエ

 

◆ぶどうの育て方

【剪定方法】

【育て方のコツ】

ぶどうの花や果房のつき方は前年に伸びた枝のわき芽が春に動き出し、新梢が伸びます。

花はこの新梢の基部から数えて4~6節の葉脈に花房となってつきます。

この新梢の伸び具合を観察しながら芽かきをし、摘房や摘粒を適切に行うことが育て方のコツです。

 

【ぶどうの防除暦】

時期

生育状況

対象病害虫

薬剤

倍率

1月~2月

 

ハダニ類・晩腐病・黒とう病・褐斑病

石灰硫黄合剤

20

5月下旬

小豆大

チャノキイロアザミウマ・べと病・灰色かび病・晩腐病・褐斑病・(ハダニ類)

ストロビードライフロアブルなど許可農薬

2,000

7月

 

カメムシ類・コナカイガラムシ類・チャノキイロアザミウマ・べと病・褐斑病・白腐病

アルバリンなど許可農薬

2,000

平成26年11月25日現在

 

区分

薬剤名

使用時期(収穫前)

使用回数

殺虫剤

ストロビードライフロアブル

14日

3回

殺菌剤

ジノテフラン顆粒水溶剤

(アルバリンまたはスタークル)

幼果期まで(30日前)

(塗布)前日

(樹幹塗布)

3回

 

(塗布1回)

平成26年10月末現在

 

【ぶどうの病害虫と防除】

○ 灰色かび病

・花穂、果実、穂軸、葉などに発病する。開花期前後の花穂では、花、花梗、穂軸が淡褐色に腐敗し、そこから先端が枯死して花ぶるいを起こす。多湿だと灰色のかびを生じる。

・果実では落果後からマッチ頭大までの幼果は発病しサビ果となるがこれ以上の大きさになると発病しない。

・葉では葉縁や葉脈部に褐色の色斑をつくる。

 

○うどんこ病

・開花前から秋季まで、絶えず若葉や新梢、果実に発生する。
・葉では表面に薄いクモの巣状の白いかびを生じ、この部分が黄白色の病斑となる。
 かびが前面に広がると、灰白色のほこりが付いたように見える。
・新梢にもかびを生じ、後に発病部が暗褐色の菊花状のアザとなる。
・葉では葉縁や葉脈部に褐色の色斑をつくる。
・幼果や未熟果ではクモの巣が付いたように薄く菌糸が広がり、その上に胞子を形成する。

 

○ べと病

・主に葉に発生するが、新梢や果実にも発生する。
・雪白色のかびが生え、重度だと花穂全体が淡褐色に変色して萎れる。
・病斑部は後に黄変して落葉する。成葉では葉枯れとなる。
・幼果では果面が鉛色に硬くなり、ミイラ化して脱粒する。

 

○ 黒とう病

・葉、果実、新梢などの若い軟弱な組織に限って侵す。
・新梢の病斑は円形黒褐色の小斑点から凹んだ楕円形病斑となる。
 直径2~5mmで、中央部が灰白色~褐色、周辺が黒褐色である。
・葉では褐色の小斑点が中肋や葉脈に沿って現れ、その後病斑部が穿孔したり、葉全体がゆがんだり巻き込んだりする。
・幼果では褐色小斑点から中心部が灰白色、周辺部が紫色の凹んだ病斑ができる。

 

○ チャノキイロアザミウマ

・多発すると新梢の若葉、幼果及び熟果の果穂などあらゆるところに寄生し加害する。

・初めは葉に寄生し、若い葉の葉脈に沿って食害する。

・開花期以後では果軸から果梗にかけて黒褐色となり、大豆大の幼果では果面組織をかじってコルク化させ、果粒肥大を妨げる。
・8月中旬以降に収穫される大粒品種に寄生が多い。

 

○ ハマキムシ類

・幼虫が葉を食害するため発育が阻害される。

・開花期には蕾、花など、幼果期には果粒や小果梗を食害する。

・その後、7月下旬~8月中旬には果梗や果実表面を食害する。

 

○ ドウガネブイブイ(カナブン)、マメコガネ

・葉を食い荒らす。被害葉は網目状になる。

・発生が甚だしい時は葉だけではなく果実まで食い荒らす。